お客様の声

特定医療法人 檜山会
介護老人保健施設
うぐいすの丘様

特定医療法人 檜山会 介護老人保健施設 うぐいすの丘

介護老人保健施設 うぐいすの丘様は、中澤病院の併設機関として開設し地域の在宅復帰と機能回復訓練を担う、100床を有する介護老人保健施設です。
導入させていただいたプラッツの医療施設用電動ベッド「P300シリーズ」の使用感について、理学療法士の山﨑様にお話をお伺いいたしました。

取材風景

ご利用者様2名の改善事例

利用者様の状況や改善した点を教えてください。

小柄な方で円背が強くて頸部の後屈があり、あごが出て首があがってしまっていて、側臥位しかできていない状況でした。
リハ室では少しでもストレッチになるようにと、短い時間でもなんとかして仰臥位を取らせていました。 でも私たち(リハビリスタッフ)が関わる時間というのは限られているので、これが夜間でもできたら、1時間でもできたら、という思いがずっとありました。

(紹介に来られたP300を)実際に使ってみると(フィッテング機能やハイバックサポート機能等)全部がいい具合に調整ができました。 少ないクッションの数で、職員も自分たちでポジショニングができるようになって、その方は仰臥位ができるようになりました。
本人さんもリラックスして休むことができるようになり、頸部の反り返りが改善されてきています。 側臥位でもまくらだけではなく(ハイバックサポート機能で)頭部を上げることができるので、唾液の流出もさせやすくなり、唾液の誤嚥による発熱も減ってきました。
車いす座位の姿勢もよくなり、食事機能が低下してきていましたが、むせずに時間もかからずできるようになっています。

別の方は、風邪で痰が増え誤嚥性肺炎を起こしてしまって、また痰が増えそれを誤嚥しそうな状態で、臥床時にむせてしまっていました。
ベッドをかえて、ポジショニングで痰の流失を促すことができるようになりました。それにより吸引ブラシで対応することができ、状態が落ち着かれました。

今まではたくさんのクッションを使ったりバスタオルで調整したり、それを写真にとってベッドサイドに置いたりしてすごく苦労してポジショニングをしてきたところでした。
それが簡単にできるようになり、効率が良くなりましたし、なおかつそんなに技術が無くても上手にできるようになりました。いろんな方に活用ができるオールマイティなベッドだと思います。

ハイバックサポート機能

背上げを「ハイバック:頭-背部」と「ローバック:腰部」の2つに分け、それぞれの角度を調節しながら背上げをおこないます。
1モーター、2モーターポジショニングベッドでは、ハイバックは背上げと連動して動きます。
3モーターポジショニングベッドでは、ハイバックを単独で操作することができます。

P300 ハイバックサポート機能説明1
P300 ハイバックサポート機能説明2

膝位置のフィッティング機能

膝位置のフィッティング機能は利用者の大腿部の長さに合わせ、パーツの変更なしでひざ脚ボトムの屈曲位置を2段階に調節できるので、ズレの少ない快適な背上げをサポートします。

膝位置のフィッティング機構

うぐいすの丘様では「人権の尊重・自立支援・家族支援」を基本理念に、ケア目標として「美しい身体・健やかな身体・自立した身体・楽しむ身体・社会的な身体」の5つを掲げチームアプローチを大切にされています。
これは利用者様を中心にチームでケアをするなかで、それぞれの専門職を生かしてする仕事もあれば、協働できる部分も必ずあるからだと仰っていました。
今回お話を伺った「ポジショニング」についても、理学療法士である柿田副施設長のもと、リハビリスタッフだけでなく看護・介護スタッフにもリハビリ理念が浸透し、意識がきちんと共有できているからこそ、利用者様へのきめ細やかなケアにつながっているのだと感じました。

花だより

お邪魔したのは2月下旬で、椿が見ごろを迎えていました。 「外観もケアのひとつ」との考えから、梅やシャクナゲ、水仙などたくさんの植物をお手入れされているそうです。 なんとお正月の門松も、竹を切り出し毎年自作されるとのこと!

花の写真

事例紹介